愛のため息
『それは、そう、なんだけど・・・』




何故か口ごもるミイ。




その様子に言い知れない不安が胸を巣食いはじめる。




「ミイ、どういうこと?」




『な、何が?』




「何がって気付いてないの?」




分からないと首を傾げるミイの顔は俯きがちで、視線は落ち着かなくきょろきょろと泳いでいる。




「・・・今の発言、もう俺とここに来るつもりはないって言ってるようなもんでしょ」





隣に座るミイの体がぎくりと強張った。





ミイは一体何を抱えている?




「俺に、考えてること、教えて?じゃなきゃ、俺が不安になる」





そう言うと、ミイは困ったような、泣きそうな顔で俺を見上げてきて、目が合うと俯いてしまった。





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