愛のため息
その日からミイはことあるごとに俺の前に現れて、『タカチャン、好き!!』と言ってきた。
小学校から帰宅後は、俺が大学から帰るまで祖母宅(大家)で過ごし、
『男の1人暮らしはご飯支度が大変でしょう?』
なんてませたことを口にしながら、大家の作ったご飯をおすそ分けに来るという名目で、俺の部屋に上がりこんだり、おおよそ小学生とは思えないアピールをしてきた。
だから本気で俺と付き合いたいと思ってるんだと気付くまでそう時間はかからなかった。
だけどそれを認めちゃいけない。
どうせ長続きなんてしない。
すぐに他にいいやつが現れるだろう。
俺を好きって思い込んでるだけだ。
そう自分に言い聞かせてきた。
頑なにそう思い込もうとしているのはどうしてだろう。
そんな疑問すら頭の片隅に追いやって知らないフリを続けた。
小学校から帰宅後は、俺が大学から帰るまで祖母宅(大家)で過ごし、
『男の1人暮らしはご飯支度が大変でしょう?』
なんてませたことを口にしながら、大家の作ったご飯をおすそ分けに来るという名目で、俺の部屋に上がりこんだり、おおよそ小学生とは思えないアピールをしてきた。
だから本気で俺と付き合いたいと思ってるんだと気付くまでそう時間はかからなかった。
だけどそれを認めちゃいけない。
どうせ長続きなんてしない。
すぐに他にいいやつが現れるだろう。
俺を好きって思い込んでるだけだ。
そう自分に言い聞かせてきた。
頑なにそう思い込もうとしているのはどうしてだろう。
そんな疑問すら頭の片隅に追いやって知らないフリを続けた。