愛のため息
ミイの16歳の誕生日でもあるクリスマスイブが間近に迫ったある日。




ミイに誕生日にHがしたいと迫られ、初めてはっきりとそういう対象には見れないと告げた。




その時のミイの表情は、多分一生忘れないだろう。




“絶望”そんな言葉がピッタリと来る表情だった。





その時俺はどうしようもなく抱きしめたい衝動にかられた。




ミイがその場を離れるのが数秒遅かったら、実際抱きしめてたと思う。





その日からミイは俺の家に来なくなった。




今までは来るなと言ってもめげずに来てたのに。



当たり前だ。今まで期待させておきながら、結局は突き放したんだから。




だけど、どうしてもこれでいいんだ、とは思えなかった。




突き放しておきながら沸き起こる、会いたいという感情。




そのキモチだけが俺の中で大きくなっていく。




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