愛のため息
『ホワイトデーのお返しと、遅くなったけど誕生日プレゼント。両方いっぺんで悪いけど、勘弁してね』
ホワイトデーは今日コーヒー飲みに行ったし、誕生日だって毎年恒例のケーキを買って一緒に食べたのに、プレゼントまでもらっていいの?
タカちゃんからプレゼントらしいプレゼントは初めてで、ドキドキする。
「開けてもいい?」
頷くタカちゃんを確認してから手のひらサイズの小箱の包装を解いていく。
緊張と期待で指先が震えた。
包装された中には白い箱。蓋にはGと文字が入っていた。
ゆっくりと開けるとそこには、時計が入っていた。
真っ白なGショック時計。
ハッとしてタカちゃんを見る。
タカちゃんはニコリと笑いながら左腕とあげる。その手首には同じまっしろなGショック。
『俺とおそろい。時計ならどうどうと学校にもつけていけるよね?』
取り出した時計の文字盤の裏面を何気なく見たらそこには
T to M
って彫られてあった。
T タカちゃんから
M ミイへ
『文字も彫れるってその場で知ってさ。気の効いた言葉がとっさに浮かばなくて…ありきたりでごめん』
ホワイトデーは今日コーヒー飲みに行ったし、誕生日だって毎年恒例のケーキを買って一緒に食べたのに、プレゼントまでもらっていいの?
タカちゃんからプレゼントらしいプレゼントは初めてで、ドキドキする。
「開けてもいい?」
頷くタカちゃんを確認してから手のひらサイズの小箱の包装を解いていく。
緊張と期待で指先が震えた。
包装された中には白い箱。蓋にはGと文字が入っていた。
ゆっくりと開けるとそこには、時計が入っていた。
真っ白なGショック時計。
ハッとしてタカちゃんを見る。
タカちゃんはニコリと笑いながら左腕とあげる。その手首には同じまっしろなGショック。
『俺とおそろい。時計ならどうどうと学校にもつけていけるよね?』
取り出した時計の文字盤の裏面を何気なく見たらそこには
T to M
って彫られてあった。
T タカちゃんから
M ミイへ
『文字も彫れるってその場で知ってさ。気の効いた言葉がとっさに浮かばなくて…ありきたりでごめん』