愛のため息
「ミイのカレシもね、年上で働いてる人なんだよ。
このことはめぐにしか言ってないからナイショにしておいてね?」




小さな声で栞に言った。




『どうして内緒なの?・・・もしかしてうちの学校の先生とかなの?』




『げー。栞もよく考えてよ。うちの学校なんて若い先生いないじゃん!』




なぜ、当人のミイじゃなくて、めぐが嫌そうな顔で否定してるの?




まあ、確かにめぐの言うとおりうちの学校、全然若い先生いないけどさ。




「教師とかじゃないよ」




どうしてナイショにしているのか、ミイの思ってることを栞に話した。




もしかしたら未成年のミイと付きあうことで、タカちゃんに迷惑がかかるかもしれないこと。





「人の口に戸は立てられないって言うでしょ?だからナイショにしてるんだ」





『そうだったんだ。相手が教師とかじゃないのにナイショにするなんて、どんな相手なのかドキドキしちゃったよ。不倫とか頭にうかんじゃった!』




「ふ!?そ、そんなことしないよ!」




思いきり否定すると栞はケラケラと笑った。大口を開いて笑ってるのに、それでも美人さんは美人なんだ。…羨ましい。




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