愛のため息
「だって卒業するまではHしないって付き合い始めの日にタカちゃんに言われたもん」
そう言うと、2人は、どういうことだという顔をしたので、そのときの話をした。
イブの日、タカちゃんはディナーへ行っていたミイのお父さんとお母さんが帰って来るなり、『ミイさんとお付き合いすることになりました』って2人にわざわざ報告した。
そして、『お付き合いはしますが、高校を卒業するまでは清い交際を約束しますので、許していただけますか』とまで言ったんだ。
お父さんはそんなタカちゃんに、『そんなかしこまらないで。貴志くんが相手ならむしろ嬉しいくらいだから』と喜んでくれて、
お母さんは『危険日は絶対さけて、避妊もしてくれるなら別に構わないわよ~』と親らしからぬ発言をして、お父さんを驚かせてたっけ。
そんなお母さんの発言に、タカちゃんは引き攣った笑みを浮かべながら、『僕なりのけじめですから』って意見を変えることはなかった。
「まあ、そんなわけだし、卒業まで誘惑する気はないから。変な作戦立てても意味ないからね」
笑いながら2人に話したら、さすがに大人しくなってくれた。
そう言うと、2人は、どういうことだという顔をしたので、そのときの話をした。
イブの日、タカちゃんはディナーへ行っていたミイのお父さんとお母さんが帰って来るなり、『ミイさんとお付き合いすることになりました』って2人にわざわざ報告した。
そして、『お付き合いはしますが、高校を卒業するまでは清い交際を約束しますので、許していただけますか』とまで言ったんだ。
お父さんはそんなタカちゃんに、『そんなかしこまらないで。貴志くんが相手ならむしろ嬉しいくらいだから』と喜んでくれて、
お母さんは『危険日は絶対さけて、避妊もしてくれるなら別に構わないわよ~』と親らしからぬ発言をして、お父さんを驚かせてたっけ。
そんなお母さんの発言に、タカちゃんは引き攣った笑みを浮かべながら、『僕なりのけじめですから』って意見を変えることはなかった。
「まあ、そんなわけだし、卒業まで誘惑する気はないから。変な作戦立てても意味ないからね」
笑いながら2人に話したら、さすがに大人しくなってくれた。