愛のため息
『ミイは・・・それでいいの?』




めぐが気遣うようにそっと聞いてくる。




それに対して、笑顔で頷いた。




『それってミイが18歳未満だからとか気にして、エンリョしてない?

みんなあんまり気にしないでヤる事ヤッてるよ?・・・私もその1人だし』





栞もめぐと同じようにミイを窺いながら聞いてくる。





「エンリョとかじゃないよ。ただね、十分だなって思ったの」




ふふ。何のことだと首を傾げる2人の仕草がまたしても息ピッタリだ。





「タカちゃんの、トクベツになれただけで、今は十分なの」







ずっと好きだった。



大好きって気持ちが溢れて、止められなくて。



だけど、ずっと叶わなくて。





そんなタカちゃんが、ミイを好きだって言ってくれて。




素っ気無かったタカちゃんが、見つめてくれる。




笑いかける。




優しくしてくれる。





< 76 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop