愛のため息
ま、さか・・・浮気!?



ぶわっと頭の中にその言葉が浮かび上がった。




だけど、その瞬間





『すごい偶然。ミイと会うとは思わなかったからビックリしたよ』




笑いながら普通に声をかけてきたタカちゃんに、毒気を抜かれる。





やましい気持ちなんて微塵もない。




そんな笑顔だったから。




疑いかけてた気持ちがす~っと嘘みたいにキレイさっぱりなくなっていった。









タカちゃんが浮気なんて、とんでもないこと考えかけちゃったけど。





まずは疑うより、信じなくちゃダメだよね。




気になることは聞けばいい。




勝手にあれこれ考えて、悩んだりしちゃうより、その方がずっといい。





タカちゃんは、きっと正直に話してくれるはずだから。





周りの意見とか、妄想に振り回されて、何を信じていいかわからなくなったとき、




ミイは



タカちゃんの言葉だけを信じればいい。




そしたら、きっと、大丈夫。







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