愛のため息
『ミイ〜?』



タイミングよく先に席を立って、店を出ようとしてためぐたちが声をかけてくれた。




「友だち待たせてるし、もう帰らなきゃ!じゃあねタカちゃん」




『ん、気をつけて』



バイバイをすると、田村さんに持ってた飲み物を一つ渡して、空いた手をあげて答えてくれた。




優しい笑顔は、タカちゃんの後ろに居る田村さんには見えない。




そしてその手首には時計がしてあって。





出口に付近に向かうミイがにやにやしてたのは、タカちゃんには内緒。










知り合いかと栞たちに聞かれてお店を出てから、タカちゃんだったと答えたら。




『えーーっ!!?』




思いきり叫ばれちゃった。





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