愛のため息
『ミイは…平気なの?カレシが他のオンナと一緒にいるの、イヤじゃない?』




めぐに聞かれて浮かない顔してたか気付いた。




「一瞬疑っちゃったけどね、タカちゃん見てたらそれもすぐ吹っ飛んじゃった。
だってやましさの欠片も見当たらないほどいつも通りだったんだもん。だから大丈夫だよ!」



『なら良かった!』
『職場の人と一緒じゃなかったら引き返して、もう一度じっくり見させてもらったのに残念!きちんと今度紹介してね』




ミイが平気だってちゃんと伝わったみたい。




「いつかきちんと紹介するね!・・・あ、タカちゃんからメールだ」




タカちゃん専用のメール着信音が鳴ったのが聞こえて、ケータイを開く。



『誤解してないか心配になったんじゃない?』
『それか、愛しの彼女の姿に、ついメールしたとか?』




どこかワクワクしながら、どうなの?とメールの内容を知りたがる2人。





「このあと時間あるなら、待ち合わせしようって」



ミイがメールの内容を教えたら2人のきゃあ、と声をあげて喜んでくれた。




『タカちゃんやるぅ!』
『もちろんオッケーするんでしょ!?』




「会いたいけど・・・。2人一緒のところ知り合いに見られたらどうしよう」



タカちゃんからメールが来て嬉しいはずなのに勘ぐるようなひとに出会ったら、って思うと、2人のように素直に喜べない。




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