赤い目
――――お母さんに会いたい。
そんなこと幾度と願ったことだろう。
でも、その願いは誰もかなえることが出来なく、神からも見放された願いみたいだった。
そんな本音をお父さんに思わずこぼすと、「もうお母さんの事は忘れよう。ずっとそんなこと言っていたら、珠奈は前には進めない。」お父さんが出すのは、いつもそんな答えだった。
でも15年経ったいまでもその気持ちを忘れたことなどなかった。
――――お父さんもお母さんを愛していたはずなのに。もう忘れられたのか。
そんなお母さんが可哀相だった。
それより今日はお母さんの命日だ。
お父さんはお墓参りに行かないと言ったが、私は行こう。
珠奈15歳の日記~5月13日~
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そんなこと幾度と願ったことだろう。
でも、その願いは誰もかなえることが出来なく、神からも見放された願いみたいだった。
そんな本音をお父さんに思わずこぼすと、「もうお母さんの事は忘れよう。ずっとそんなこと言っていたら、珠奈は前には進めない。」お父さんが出すのは、いつもそんな答えだった。
でも15年経ったいまでもその気持ちを忘れたことなどなかった。
――――お父さんもお母さんを愛していたはずなのに。もう忘れられたのか。
そんなお母さんが可哀相だった。
それより今日はお母さんの命日だ。
お父さんはお墓参りに行かないと言ったが、私は行こう。
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