赤い目
「なんなの?」
「また一人殺った。」
「ふーん。」
「冷めてんな。殺ったのは珠梨の双子の姉の珠奈をな。」
「どうやって?」
「餓死とショック死だ。多分。」
「まさか・・・」
「そう。そのまさか。珠奈の母親である奈々子の死体が置いてある部屋に入れた。」
「かわいそ~・・・」
「随分客観的だな。」
「奈々子は生きてたの?」
「そんな訳ねぇだろ。とっくに死んで、腐ってたよ。見るのもいやだったよ。後な、面白いことにその閉じ込めた日が奈々子の命日たったんだよ!珠奈の奴、やぱあの母親の埋まってない偽の墓に花もって行ってたよ。」
「一也と違って親を大切にしてたのね。」
「もう俺たちの親の話はやめろって。」
「まぁ、珠梨の事は任せて。」
「頼んだぞ。」
「また何かあったら連絡するわ。」
――――ブチッ