少年【短編】
その子が学校から帰っている時突然後ろから刃物で刺された。
少年は死んだ。
死んだ少年の周りには深紅の血で塗れていた。
犯人は少年の通っていた小学校の教頭だった。
殺した理由は単なるちっぽけな事。
『ストレスが溜まりイラついていたから誰かを殺したかった』
こんなちっぽけな理由で少年を殺した。
なぜこの小さな少年を殺したのか…。
家族の元に返された時にすでにその少年の体は少年のものではない。
ただの脱け殻となっていた。
少年の深紅の血は今でもその殺された場所にしみ込んでいるらしい。