裏表王子様!?
正樹「じゃぁ今日から奴隷ね。携帯かして?」
優しく微笑みながら言っているが、『かさないと…どうなっても知らないぞ?』と言うようなオーラを感じた優希は涙目になりながら携帯を渡した。
素早い手つきで優希と自分の携帯をいじると用事が終わったのか、携帯を返した。
何をされたのか気になり、すぐさま見てみると電話帳に正樹と名前が入っていた…
正樹「俺が連絡したらすぐに来い、来なかったらお仕置きだからな。」
【正樹君ならやりかねないし、お仕置きって相当酷いことされるんだな…】と思い、ゆっくりと頷くと『早くしないと入学式間に合わないぞ。』といつのまにか体育館履きを持ち、一人でどんどん行ってしまった。
優希「あっ!!」
さっきのことですっかり忘れていた優希急いで体育館履きを持つと、走って体育館に向かった。
~体育館~
彰「なんか…優希遅くないか?」
【確かに体育館履きを取りに行っただけなのに…やっぱり何かあったのか?】彰の言葉を聞いて心配しだした聡美。
正樹「遅れてすいません、忘れ物を取りに行っていました。」
そう言って申し訳なさそうに入って来た正樹。
聡美「ねぇ、教室で優希見なかった?」
もしかしてと思った聡美は、正樹の周りの女子をかき分けて話かけた。
正樹「あぁ、姫野さんならまだ教室にいたよ。」
一瞬睨むがすぐに微笑みながら言っている正樹だが、聡美は睨んできた正樹の顔を見逃さなかった。