裏表王子様!?

《正樹side》



生徒「好きですっ、付き合って下さいっ」


顔を赤く染めながら、可愛らしい女子生徒が言ってきた。


正樹「…気持ちは凄く嬉しいけど、ごめんね。」


またか…俺の本心も知らないで言ってきてるこいつは…いらない…

生徒「何で？好きな人とかいるの？私の何処が悪いの？」


うざい…そんなことお前には関係ないだろっ…


正樹「俺はな、お前みたいな女大嫌いなんだよっ」


『酷い!!』と泣きながら言うと走って多分体育館に行ってしまった。


正樹「アハハツ、しつこいから本音言ってやったら泣きやがって、迷惑な女だな…」


【何が酷いだよ…お前のほうが酷いだろ。人の気も知らないで…】悲しそうに笑って言った後頭を押さえながら思った。


いろいろと考えていると人の気配を感じた。


正樹「そこに隠れている奴は誰？」


そう言うと少しびくびくしながら可愛らしい女の子が入って来て長々と言い訳していたが、女の子の言った『悲しそうな笑い声』って聞いた瞬間、【何でわかったんだ？】とびっくりしてしまった。


でも、すぐに表情を直してニヤリツと笑った。


正樹「盗み聞きなんて感心しないな〜」


腕を組みながら見下ろすように見つめ、からかうつもりで言った。


優希「うぅっ、本当ごめんなさい。」


目をうるうるさせながら頭を下げてくる女の子を見ていて、からかい過ぎたかなと思いながら『じゃぁさ……このことは他言無用にしろ。』って言った。　　　


優希「そんなんでいいんですか？」　


嬉しそうに答えてきたから、またからかいたくなった。


正樹「何？奴隷にでもなりたかった？(笑)」


ニッコリろ微笑みながら言ったが女の子は顔色を悪くして『違いますっ、そんな奴隷になりたいなんてこれっぽちも思っていません!!』と首を左右に必死に振って完全否定したきたから、少しムカついて奴隷にしてやる…と思った。