裏表王子様!?
≪優希side≫



さっきから聡美の様子がおかしい…なにかあったのかな?


優希「聡美どうしたの?いきなり帰ろうなんて…」


そんなことを言うと、いきなり聡美が立ち止まると『優希さ、私に隠し事してるよな?』と聞いてきた。


優希「っ…うん…」


やっぱり聡美に隠し事出来ないし、嘘なんてつきたくないよ。


私は気まずそうに頷いた後『今は話せないけど、いつか話すから…』と言った。


聡美の表情を見ると凄い寂しそうな顔をしていた。


しばらく沈黙してしまった中、私のカバンからバイブ音が聞こえた。


こんな時に誰!?とか思ったけど、ある意味助かったなと思った。


優希「ちょっとごめんね。」


一言聡美に言うと電話に出た。


正樹「学校に来い。」


電話の相手は正樹君だった。


優希「わかりました…今から行きます。」


正樹君に逆らうと怖そうだし…っていうのは嘘で、私はこの場所から早くにげだしたかった。


優希「聡美ごめんね…用事出来ちゃって今から行かないといけないんだ。」


申し訳なさそうに謝ると『気にするな、ほら、行って来い。』と微笑みながら言ってくれた。



~教室~


正樹「お、早いじゃん。」


軽く息を切らしながら教室に行くと正樹君は机の上に座っていた。


優希「走ってきたんで。」


落ち着くと苦笑いしながら言うと『…何かあったのか?』と聞かれて首を横に二、三回振ると『ふ~ん。』と何か言いたげな感じに返事が返ってきた。


優希「ところで何ですか?いきなり学校に呼び出したりして…」


呼び出す程の用事でもあるのかと思って聞いてみた。













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