裏表王子様!?
しばらく帰り道を歩いていると、携帯が鳴った。
??「正樹、今から姫野優希つれて生徒会室に来い。」
出てみると俺の兄貴…坂本正樹だった…
兄貴は俺と同じで裏表があって、しかも短気だ。
正樹「わかった。」
めんどくさそうに返事すると電話を切られた。
それからすぐに優希に電話をして『学校に来い。』とだけ言うと『わかりました…今から行きます。』と返事が返ってきたから電話を切って俺も行くか…と思うと元来た道を戻って行った。
~教室~
教室につくとまだ優希はきていなかった…だるいから優希がくるまで近くにあった机に座って待つことにした。
そしてしばらくすると廊下からバタバタと足音が聞こえてきた。
正樹「お、早いじゃん。」
軽く息を切らした優希に言葉をかけると『走ってきたんで。』と落ち着きを取り戻して苦笑いしながら言ってきた。
正樹「…何かあったのか?」
何となくそんな感じがしたから聞いてみると首を二、三回横に振ってきたのを見て何かあったなと思ったが『ふ~ん。』と軽く返事を返して聞かないでおいた。
優希「ところで何ですか?いきなり呼びだしたりして…」
あ、話かえた?とか思ったが気にしないようにして『あー、何か兄貴が生徒会室に姫野優希をつれて来いって電話きてさ。』と用件を言った。
正樹「あぁ、ほらさっさと行くぞ。」