宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「ごめんね、家と逆方向なのに」
「いいんですよ」
自転車を挟み、わたしたちは歩いていた。
「でも見られてるって、ストーカーかなんかですかね?」
「こんなのストーカーする物好きはいないわよ」
自分で自分を笑う。
気のせいかしら?
ま、まさか、これもダイエットのせい?
「でも僕は、細井さん好きだな」
唐突に実が言った。
だがわたしは、突然の告白にも驚かない。
「細井さんは、困ってる人がいたら放っておけないオバサンみたいで」
「ちょっと小林君!オバサンはないんじゃないの⁉」
「す、すみません!つい…」
「わたし、来月でまだ17才よ!」
「た、誕生日プレゼントなにがいいですか?」
「なによ、機嫌取りみたいに。別にいいわよ」
「じゃ、僕が細井さんを守ります‼」