宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「ちょっと、なんなのよ、この子」
休み時間。
友加里との間に、涼しい顔で割り込む裕子。
「知らないわよ。観察だって」
「は、初めまして!一年の鈴木裕子と申します。福島先輩ですよね?意外と男女ともに人気があるっていう」
ノートを見ながら言う裕子。
「"意外"は余計だけど。なかなかいい子じゃない」
(おいおい)
「なに?真琴を観察してんの?」
「はい、そうです‼細井先輩は、唯一、朝倉先輩に気に入られてるみたいなので。一体、なにがいいのか、わたしなりにデータを取ろうかと思いまして」
「"一体"てなによ。あなた、所々、毒はくわね」
「でもさ、そんなの書いても分からないでしょ?数学じゃないんだから。人と人の付き合いなんて、ココよ、ココ」
友加里が豊満な胸を叩く。
「…乳首、ですか?」
真顔で返す裕子。