宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!


「な、なによ?!」


ギョッと身を引く夏美。


「石川さん!あんまりひどいんじゃないの?あなた、人の気持ち考えたことある?」


「なによ急に。それになに?あなたたち知り合いなの?やだ小林君、まさか細井さんに付き添い頼んだわけ?」


小馬鹿にしたように半笑い。


「そ、それは…」


口ごもる実の前に躍り出ると、


「ちょっと今そんな話してないでしょ!あんたの思いやりのなさについて話してるの‼」


「なんですって?」


「ダイエットしたことある?」


「なによ?ないわよ」


「でしょうね。ダイエットがどれだけ大変で辛いものか、分からないわよね?分かってたら、あんな冗談言うはずないわ!10kg痩せるの、死ぬ思いなんだから‼」


「知らないわよ。てか知りたくないし」


「小林君はね、これだけ体が大きくて一杯食べないといけないのに、ずっと酢もやしだけ食べてきたのよ‼」


「酢もやしだって」


またもや笑う夏美。


「笑うな馬鹿!全部、ろくでもないあんたの為でしょ!あんたのために頑張ったのに、そんな言い方ないじゃない‼」


「もういいよ、細井さん」



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