宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!


女同士の睨み合いが続く。


唇を噛んで睨む夏美は、顎を突き出し、プイッとベンチから離れる。


「な、なによ!逃げるんじゃないわよ!この弱虫‼あんたなんか、あんたなんか、死んじゃえばいいのよ‼」


「細井さん、それは言い過ぎだよ」


「だって、だって‼」


「ありがとう、僕の代わりに」


「代わりだけじゃ済まなかったけど」


「ちょっと待ってて」


そう言うと、実は走って公園から出ていく。


ベンチに座り、実が戻ってくる頃には、ようやくわたしの高ぶった気持ちも、落ち着いていた。


「はい、どうぞ」


実が差し出すのは、温かい缶コーヒーと、


「あ、鯛焼き‼ありがとう‼」


「焼きたてだよ。本当は告白した後に彼女と一緒に食べようと思ってたんだけど」


「ゴメンなさいね、彼女じゃなくて」


頭からパクリとかぶりつく。


「ん~!美味しい‼」






< 197 / 469 >

この作品をシェア

pagetop