宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
女同士の睨み合いが続く。
唇を噛んで睨む夏美は、顎を突き出し、プイッとベンチから離れる。
「な、なによ!逃げるんじゃないわよ!この弱虫‼あんたなんか、あんたなんか、死んじゃえばいいのよ‼」
「細井さん、それは言い過ぎだよ」
「だって、だって‼」
「ありがとう、僕の代わりに」
「代わりだけじゃ済まなかったけど」
「ちょっと待ってて」
そう言うと、実は走って公園から出ていく。
ベンチに座り、実が戻ってくる頃には、ようやくわたしの高ぶった気持ちも、落ち着いていた。
「はい、どうぞ」
実が差し出すのは、温かい缶コーヒーと、
「あ、鯛焼き‼ありがとう‼」
「焼きたてだよ。本当は告白した後に彼女と一緒に食べようと思ってたんだけど」
「ゴメンなさいね、彼女じゃなくて」
頭からパクリとかぶりつく。
「ん~!美味しい‼」