宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「えっ…」
思わず手から落ちそうになる鯛焼き。
これは違う‼
今まで互いに感じ合い、認め合ってきた[好き]ではない。
恐る恐る見る実の横顔が、これまでとは違って見える。
「僕、待ってたらダメですか?」
急にこっちを向いたので、慌てて視線をそらす。
「でも細井さん、彼に告白するんですよね?じゃ僕が待ってたら、縁起悪いかな」
「そ、そうよ、小林君。まるで失敗するみたいじゃない」
(もう失敗してんだけど)
わざとおどけて言ったが、
「それでも僕、待ってますから。細井さんには好きな彼と幸せになってもらいたいけど、僕、待ってます‼」
「小林君…… 」
呟きながら、
無意識にたい焼きをパクつく。
その味は、
とても甘かったのだった…。