宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
顔を背けた。
今、一番、会いたくなければ、顔も見たくないからだ。
それでも鈴木裕子は、
「細井先輩、福島先輩、ありがとうございました‼」
と、頭を下げる。
「あんたね、嫌味にも程があるわ。朝倉先輩とうまくいってるんでしょ?いちいち当てつけがましく報告に来なくていいわよ」
(よく言った!我が友よ‼」
すると裕子は、
「はい、うまくいってます‼」
悪びれもなく言うので席を立とうと…。
「でも私、転校するんです‼」
「えっ!」
「えっ!」
「お二人には、本当にお世話になりました!」
ポカンと口を開けたまま制止していたわたしは、ゆっくり椅子に座り直す。
「本当に転校するの?」
「はい、父の転勤でどうしても通えなくなるので。お二人とお近づきになれて、本当に嬉しかったです。新しい学校でもー」
「待って待って待って」
友加里が、
マイペースな裕子を遮る。