宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!


「あ、そういうこと」


何度も頷く友加里。こちらを見る目には、裕子と全く同じ[笑]が混ざっている。


「え?なに?どういうこと?」


「お腹が痛くなるのも、だいぶ改善されて、これもお2人の助言のお陰です。でも、朝倉先輩は、他に好きな人がいると思いますよ」


「本当?そんなこと言ったの?なんか、それらしいデータがあるの?」


わたしは食いついたが、


「そんな気がするんです。最後はココですよ、ココ」


裕子は胸を叩き、


友加里は澄まし顔で、


「乳首ね」


と言った。


それから何度も何度も頭を下げ、裕子は行ってしまった。


「なんだか、台風みたいな子だったわね」


「そうね…」


「でも良かったじゃない。朝倉先輩、やっぱり約束、覚えてんのよ」


「うん…」


力なく答える。


嬉しいはずなのに、素直に喜べない自分が、そこにいた。


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