宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
便器に屈む2人を一瞥すると、
ヒソヒソに始まり、
ケラケラで終わる。
軽蔑の眼差しを感じ、わたしはキッと睨み返してやったが、多勢に無勢。ようやく吐き気がおさまった美鈴に手を貸し、トイレを出た。
「もういいわよ、ありがとう」
そうは言うが、足取りはおぼつかない。
「いいんです、ヒマなんで」
廊下を歩く2人。
わずかな距離なのに、美鈴を射抜く視線は冷たく、関係のないわたしが俯いてしまうほどだ。それなのに美鈴は、冷ややかな好奇の眼差しにも、向かっていくように顔を上げて歩く。
「まだ時間があるから、少し休みませんか?わたし、いい場所知ってるんです」
半ば強引に、美鈴を連れて向かった先は、
「あ、ちょっと待ってて下さい」
先に屋上に行き[アイツ]が居ないか確認する。
あまりうるさくすると、体調に悪影響だ。
"いいヤツだけど"ね。