宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「ウ~ン!」
「ウ~ン!」
2人揃って伸びをする。
「気持ちいいわね。昔はよく来てたんだけど」
爽やかな風が髪を撫で、美鈴の顔色も戻っていく。
「あの、一つだけ聞いてもいいですか?」
「なに?」
「どうして学校に来るのかなって」
「…」
「あ、すみません。変な意味に聞こえちゃったかな。なんか、つわりとか大変そうだし、周りの目とか、いろいろ大変みたいだから」
言い訳がましく言うと、美鈴は真っ直ぐな目で、
「だって私、悪いことしてないもの」
そう言って、お腹に触れる。
「なにも悪いことしてないから。確かにまだ高校生だし、はじめは産むつもりなかったの。この子の父親とは別れたし。でも………この子ができたときは愛しあってた。愛しあったから、この子ができたんだもん。だから産むことにしたの」
「そうですか…」
美鈴の綺麗な横顔。
とても大人であり、母の強さを感じた。