宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
栗にフォークをさし、
「いや~、でもホントにビックリしたわよね~」
しかしマロンちゃんは、
パチン‼
「痛‼な、なにするのよ⁉」
「あんた、いい加減にしなさいよ」
「一個くらいいいじゃん」
「その一個が命取りになるのよ」
「じゃ、一口」
「ダメ」
「ひとなめ‼」
言うが早いか、フォークで生クリームをすくい、大口の中に放り込む‼
「あ、朝倉先輩‼」
友加里が指差す。
「ヒィッ~‼」
フォークごと投げ飛ばした。
しかし、どこを見回しても、先輩の姿はない。さっき帰ったのだから当たり前だ。
いつもなら「騙したわね‼」と、苺の一つでも投げつけてやるところだったが、フォークを拾って戻ると、ぼんやりと、猛烈な早さでなくなっていく、ケーキを眺めた。