宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「なんだよ、お前」
目の前にヌッと現れたのは、三年の男子(サッカー部)だ。
柄が悪そうだったが、サッカーとは縁がある。
「なによ、もう少しでボールが当たるところだったじゃないの‼」
165cmの真琴が見上げる。
「そんなとこにボサッと突っ立ってんのが悪いんだろ」
180cmが見下げて威圧する。
それがどうした!わたしは、毎週日曜日、もっとデカいの相手してるんだから‼
「謝りなさいよ‼」
たかだか廊下での悪ふざけ。
ボールが誤って少し当たるくらい、目くじらを立てるほどではないのだが、わたしが執拗に謝罪を迫るには、相当の訳があるのだ。
「うっせーな!」
「お腹に当たるとこだったのよ!」
その"訳"を指差す。
そして訳は、
「もういいわよ」と、血気盛んに向かっていくわたしを引き止める。
「お前、神田の知り合いか?」
「そうよ、それがなによ‼」
美鈴の前に立ちはだかるわたしを、数名の長身男子はせせら笑うと、
「じゃ、お前もヤりまくってんだな」