宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「またお前か‼」
廊下で言い争った奴だ。
「あんたね!こんなことするのは‼」
「よく字を見ろよ」
そう言われ、机に視線を落とす。
もう半分が消えかけていたが、確かにこの丸みのある筆跡は、女子のものだろう。せせら笑いだって甲高い。
わたしは周囲をキッと睨み、
「あんたたちだって子供を産むでしょ!好きな人の子供を、そう遠くないうちに産むじゃない!それが少し早かっただけで、どうしてこんな目に遭うのよ!どうして応援できないのよ‼」
「お前、二年だろ?早く自分の教室に帰れよ」
「あんたが謝るまで帰らない‼」
「てか、お前、こいつのなに?ただのツレか?」
小馬鹿にしたように言う。
2人のやり取りを聞きながらも、まだ机の"汚れ"を消そうとしている美鈴。
「美鈴さんは…わたしの患者よ!」