宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
授業が始まった。
だが悠然と教室の前を通り過ぎる。
わたしが向かった先、
それは、
「先生!神田さんを少しお借りします」
堂々と、さもそれが当然のことのように胸を張るわたしに、一同は唖然としている。
「ちょっと来て下さい」
一番、唖然としている美鈴の手を引く。
「おい!もう授業中だぞ!自分の教室に帰りなさい‼」
教師の恫喝に、
「授業よりも大切なことがあるんです‼」
ひるまない。
"あ~、わたし、先生に口答えする生徒だったかしら?"
とは思ったが、唯一、今この状況を楽しむかのように笑っている先輩と目が合うと、なんだか勇気づけられた気がした。
少し朝倉に向かって頭を下げ、美鈴を引き連れて、向かった。
いや戻った。
戻るべく場所に戻すのだ。
元の場所に戻すのに、今さっきまで居た場所に戻し…。
"ええぃ!ややこしいわ!"
わたしは優しく、
美鈴の背を押した。