宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「黙ってたら分からへんやないの!あんたのこの人差し指と中指にできてるマメ、ハキダコ言うねん‼」
「…」
「あんた吐いたあと、自分の顔みたことある?そらあるわな、だいたいトイレで吐くんやから、吐いたあとに鏡みるやろ。そらもう、この世の終わりみたいな顔してるやろ?それだけ体には負担かけてるっちゅうこと。一旦もろた小遣いを返せて言われるんと一緒」
「ハァ…」
「ハァやないて。吐くのやめたいから来たんやないの?なんや冷やかしかいな?あんたやる気あるん?」
「わ、わたし帰ります‼」
「あそ、ほな帰り。お見送りさせて頂きます」
深々と、旅館の女将よろしく頭を下げる。
"二度と来るもんか!"と肩を震わせて背を向けたが、
「ちょっとあんた!これ持ってついてきて‼」
振り返った真琴わたしは、放り投げられたペットボトルを、思わず受け取ってしまった。
「ちょっ、わたし帰るんですけど‼」
「ええやないの、ケチくさい!!」
ズンズンと行ってしまう。
「なんなのよ‼」
憤慨しながらもついていくと、広い庭で、1人の女性が草むしりをしていた。