宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「はよ、なにボサッとしてんの‼」
ムッとしつつ、2人のもとへ。
大阪弁が、しきりに大阪弁で声を掛ける女性に軽く会釈したが、彼女はわたしなど見ていない。
正確にいえば、わたしが手にしている冷たいペットボトルしか、この世には存在しないというように…。
「庭仕事も結構、重労働やろ?ノド乾いたんとちゃう?はよ、渡したげて」
早口で言われ、女性に冷水を手渡した。
ブカブカのウェア。袖から伸びた手首は、棒のように細かった。
「きちんと体を動かしたんやから、飲んでもええんよ」
それまでとはうって変わって、優しい声にビックリだ。
(それから五分間)
1.水を見
2.首を傾げ
3.目を閉じ
4.やっとキャップを開け
5.また閉め
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すると、とうとう女性は、ペットボトルに口をつけた!
一口、水がノドを通る。
顔を歪めたかと思うと、喉を鳴らして飲み出す。口からこぼれるのも気にせず飲み干す様は、とても美味しそうに見えた。
しゃくりあげ、肩を震わせ、女性は泣き出し、泣き崩れる。自然と手を差し伸べるかたちとなる。
「美味しかったんよね?何日ぶりかの水やもんね」
2人して泣き出すと、なんだかわたしまで泣けてきた。