宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
担任に呼ばれ、皆の注目の中、友加里は観念したように立ち上がった。
「なにかしたの?」
声を掛けるが、前に出た友加里は俯いたまま。
「え~、アメリカとの交換留学に、我がクラスの福島が行くことになった」
「え…」
だが、どよめいたクラスは、すぐに拍手に包まれる。
それはわたしも例外ではない。
「やったじゃん!友加里‼」
手を叩き、
手を振る。
それを友加里は言いたかったのだろう。きっと、わたしが寂しがるから言い出しにくかったのだ。
「おめでとう‼」
ブンブン手を振るのだが、友加里はなぜか見ていない。
ずっと下を向いてる。
どうしたんだろ?もっと喜んでもいいのに。わたしと離れるのが寂しいのかしら?でもそんなの、確か二週間のはず…。
だが次の瞬間、手はピタリと止まる。
「それで、福島はそのまま向こうの学校に留学することになった」