宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「ちゃんと分かってるわよ、あんた誕生日だったでしょ?考えてあるから、とりあえずはコレで、気分を静めて」
「それならいいけどさ。ま、美味しいもの食べると笑顔になるしね」
「醤油こと。あ、おじさん、あたし留学するんだ」
友加里がサラッと言うと、
「えっ!そ、そりゃ寂しくなるな」
と、あとは焼けるまで、
変な沈黙が広がった。
「おじさん、泣いてない?」
「年とると、箸が転んでも泣けてくるのよ」
すげなく言うが、少し嬉しそうに微笑む。
「ありがとな!これはおじさんからの餞別だ!体に気をつけて頑張ってこい!」
「うん、ありがと」
友加里は照れ臭そうに礼を言い、早速、焼きたてにフゥ~フゥ~する。
「熱!れも、ほいし」
(でも美味しい)
ん?と、首を傾げる。いつもと少し味が違うのは、おじさんの涙がスパイスだからかな?
そう笑みを浮かべたわたしだったが、さすがに友加里は違う。
「ちょっとなんか、しょっぱくない?鼻水でも入れたんじゃないの!」
そう真顔で言ったのだった…。