宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
先輩を見る。
(ダメだ、やっぱカッコいい)
確かに胸がキュンとするが、以前ほどの緊張がない。
これは、わずかだけど、先輩と[心]を交わしたからではないか。
「でもお前、やっぱ痩せたなぁ」
目を細めて感心する先輩。
「抱いた感じが細かったもんな」
「だ、抱いたって…」
「で、今、何kg?」
「計ってません。七夕に、ぶっつけ本番でいきますから」
よどみなく出てくる言葉。
それは自信に満ち溢れていた。
が、
「やっぱり1kgは誤差OKにしません?」
「ダ~メ!きっかり60kg!」
「じゃ、もし60kgきったらどうします?」
そう言うと、先輩はしばらく考え込んだすえ、
「キスでもするか」
「えっ‼」
「七夕祭り行こうぜ。花火見て、焼きそば食って、金魚すくって、最後にキスするんだよ。ま、60kgきってたらな」
最後のほうは聞こえていない。
こ、これは意地でも、
あの浴衣を着ないと!
"ありがとう、友加里"