宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「ま、こんなもんかな」
一人、満足気にダイエット部への勧誘チラシを眺める。
あまり色がないと女子には受けが悪いし、なにかイラストもあったほうがいいだろう。そこは、スーパーポップ歴一年のなせる技を駆使するのだ。
書き上がったら、野崎が職員室のコピー機を使っていいと言っていた。
「なにこれ?」
後ろからパッと手が伸び、
「ダイエット部?なにそれ?」
「あ、石川さん。良かったらあなたも入らない?」
言ってから、その必要はないのだと気付いた。
「食べなきゃいいじゃん」
「だから、それは逆効果なの。入部がダメなら、せめてチラシ配りてつだって....」
「あ~!ダメダメ!雑誌の取材あるから」
と、チラシを押し返してくる。
「なによ冷たいわね。それでも友達?」
チクリと痛いところを突いてやったが、狼狽えるどころか、強い口調で、
「はっきりと言いたいこと言うのが友達でしょ?」
チクリとやり返された。
「ふん、まぁいいわ」
コピーに向かい、
いざチラシ配り出陣‼