宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
それはなぜか…。
目の前の彼が力を入れているから。掴んで離さないからだ。
ピンと張り詰め、
今にも破れそう。
ま、まさか?
ゆっくり彼を見上げると、
ホッペを真っ赤にして言った。
「これ、女子しか入れないんですか?」
「え!そんなことないけど、あなた、何kg?」
そう尋ねると、恥ずかしそうに俯き、
「……148kgです。太り過ぎですか?」
「そんなことないわよ!大歓迎よ‼」
歓喜の声を上げると、パッと顔を輝かせる。
「あなた部員一号よ!あと19人必要なんだけど」
「じゃボク、手伝います‼」
言うが早いか、チラシを半分奪い取っていき、ギョッと身を引く生徒たちに配り始める。
そして生徒たちも、彼のあまりの威圧感に受け取らざるをえず、瞬く間にチラシは無くなったのだ。
「ありがとうね、助かった」
彼に駆け寄り、
「あなた一年生でしょ?名前は...」
「細井さん!大変よ‼」