宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「だ、大丈夫よ。それにもし無理だったとしても、花村君のダイエットは、わたしが責任持って引き受けるわ」
胸を叩いて断言すると、
「細井先輩…」
「なにウルウルしてるのよ、や~ね。でも花村君、急いじゃダメよ。ゆっくりいかないと」
「はい。先輩、僕、今度ちゃんこ御馳走します!」
笑うと、顔中の肉が盛り上がり、目と鼻が埋もれる。
それがまた可愛らしく思えた。
とりあえず、今日のノルマは配り終えたので、教室に戻ろうとした、
その時、
「真琴、一緒に帰らへん?」
「真琴、一緒に帰りましょう」
これまた見事に両脇からのお誘いが。
あまりのタイミングに、
(仲良いんじゃないの?)
そう勘ぐるが、当の2人は、そっぽを向く。
同じ頬に絆創膏を貼り、同じ箇所に引っ掻き傷が。
「はよ帰ろうや」
「早く帰りましょう」
両脇から引っ張られる。
が‼
「先輩は僕と帰ります‼」