宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「なんやねん‼」
正樹が振り返って睨む。
いつもなら「やっぱり一緒に帰りたいんか?」くらい言いそうなものだが、今日はぶ然とした顔だ。
「このままでいいの?」
「なにがや?元はといえば、お前のせいやないか」
「どうしてわたしが悪いのよ?」
聞き返してから気付いた。
どうして喧嘩したのか、
その理由が分からない。
「あいつが、お前の話ばっかするで、ムカついてきてん。道着もろたとか、一緒にバイトしたとか自慢気に言うさかい、腹立ってきてん」
「なんだ、そんなこと」
「そんなことてなんやねん!第一、お前がはっきりせんでおかしなるんやろが!」
正樹の言い草に、こっちまで腹が立ってきた。
「なによ、はっきりしてるじゃない!」
「しとらへんがな!お前、そいつに告ったんか?返事待ちなんか?」
詰め寄る正樹に、
言い返せない。
なぜなら、
「話すと、ややこしいのよ」