宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「俺はお前が好きやねん」
「えっ」
「冗談やのうて、お前みたいなん嫁にしたいんや」
いつになく真剣な、それでいて心のこもった告白。
それが伝わってきたからこそ、真琴は返事ができなかった。
「それはアイツも同じ気持ちやねん。せやから喧嘩したんや」
「でも、でも仲直りしないと」
懸命に訴えるが、
「なんで仲良うせなあかんねん。ライバルやで。ま、あいつはもうおらんようになるから、俺のが断然、有利やけどな」
軽く鼻で笑う正樹。
「だからでしょ!」
声が校舎に響き渡る。
「もうすぐ居なくなるから、仲直りしなきゃ!このまま別れちゃったら絶対にダメ!後悔するよ」
「うるさいやっちゃな」
邪魔臭そうに言うと、また背を向けて歩き出す。
「土曜日、お別れ会するから、来てよね!」
背中に願いをぶつけるが、正樹は知らん顔だ。
「絶対に来なきゃダメだから‼」
ダメなんだから…。