宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!


「花村君、どうだった?」


偵察に向かわせた、スパイ・花村太志。


「怖そうですけど、計画のために頑張ります!」


胸(Gカップ?)を張る姿が逞しい。


花村君には[明日の計画]は全て話してある。


「明日、放課後、連れてきて。一発くらい殴ってもいいから」

「分かりました。野崎先生のほうは?」

「大丈夫。教室の手配とか、あと色々と準備も、みんな協力してくれるわ」

「これもひとえに、部長の人柄ですね」


何気ない太志の言葉。思いもしなかった言葉だ。


「いくら計画が素晴らしくても、部長が慕われてなかったら、誰も協力しないと思います。部長の人望ですよ」

「花村君…」


わたしの中で急速に広がる感情は、嬉しさではなく、罪悪感だった。


「ごめんね」

「なにがですか?」

「このままいけば、わたし、あなたを殺すとこだったわ」

「え‼」

「でも盲腸したことになってるから、そこだけ話を合わせといてね」

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