宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
2日(金)
秘密裏に進められる計画。
主謀者のわたしは、
「ちょっと来てもらえます?」
今回の主役をソッと呼び寄せた。
「どこに行くの?」
「ちょっと…」
言葉を濁し、
空の教室に。
いや、生徒は帰ったが、その教室には、一様に笑顔を浮かべた共犯者が迎えてくれた。
「どういうこと?」
皆に囲まれて問うのは、
神田美鈴だ。
「時間がないから急いで」
みなが同時に頷く。まるで、わたしが幸せになるのだ、という含み笑いを浮かべて。
ここは男子禁制の園。
「メイクは任せて。先生、こう見えても化粧には自信あるの」
野崎が、事の成り行きについていけない美鈴を椅子に座らせる。
「でも先生、ナチュラルでお願いします。で、石川さん、ドレスはいい?」
「うん、お腹のことを考えて、ワンサイズ上にしたから」
軽くピースサインで答える夏美。
同じくVサインを出そうとした時、
「放せ!放しやがれ‼」