宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「え~」
一つ咳払いしたのち、
「な、なんじは、え~、新婦を、永久に?永遠?やだ、なんだっけ?」
すると、
「お前の言葉でいいんじゃないか?」
ケーキを抱えた朝倉が言った。
体の凝りが、嘘のように消えていく。
ありがとう、と頷き、改めて咳払い。
「え~、まずは、アンタ。アンタは頑張って高校を卒業して、お父さんと左官屋の仕事をして、美鈴さんと、産まれてくる赤ちゃんを大事にすること。喧嘩もしない、すぐに怒らない。もうお父さんになるんだから」
「うっせ~なぁ」
しかめっ面で頭をかく。
「それから、タバコもやめなさい。タバコ買うお金で、ミルクを買いなさい。体にいいことないんだから。分かった?」
「分かったよ‼」
「あ、それから…」
「まだあんのかよ!勘弁してくれよ‼」
「ずっと、美鈴さんのこと好きでいなさいよ。分かった?じゃないわ、誓いますか?」
グッと睨みをきかせると、微笑む美鈴の顔を見た一馬は、
「誓いますよ」