宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「え?」
「そんなもん関係あらへん‼まだ付き合ってへんなら、望みはあるはずや‼」
いつもの勢いが戻りつつある。
「でも、でもわたし…」
「お前がそいつのこと好きで痩せたんと一緒や。0%でない以上、簡単に諦めへんで。マークとも約束したさかいな」
「そういえば、マーク元気にしてるのかな?」
「元気やで、昨日、電話で喋ったわ」
「え‼わたしには手紙も来ないのに」
意外とショックは大きい。
「そういや、もうすぐ祭りあるな」
正樹の言葉に我に返る。
そう、
運命の[七夕祭り]だ。
「一緒に行かへん?」
「でも…」
「祭りて聞くだけで血が騒ぐわ。二人で浴衣着てさ」
嬉しそうな正樹の横顔。
「あのね、わたしその日は…」
「みなまで言うな!分かっとるわ。せやけど、俺は待ってんで。俺は、お前のことが好きやねんから」
真っ直ぐ見つめられての正樹の告白。
揺るがないはずの思い。
それなのに、
かき乱される胸中。
しかし、まだまだ序の口であった…。