宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
腰に手を当てた女性講師が、仁王立ちしていた。
「あなたまだ白帯よね?」
「はい、すみません」
「始めてどのくらい?」
「まだ一ヶ月にも…すみません」
ただ項垂れるしなかったが、詰問はやまない。
「一ヶ月でそのかかと落とし?」
「すみません」
床に沈み込むほど落ち込むが、隣にいた実につつかれ、
「違うよ細井さん、褒められてるんだよ」
「え?」
顔を上げて実を見ると、目尻を下げて笑っていた。前を見ると、講師も同じ顔だ。
「なんだ、小林君の紹介なの?それなら合点がいくけど、あなたホントに一ヶ月?すごい体も柔らかいし、私、初めっからあなたに注目してたのよ」
「そんな、わたしなんか」
「謙遜しなくていいわ、あなた素質ある。技術もいいけど、教える力もあるわ。どんどん昇級して、師範代になりなさい」
「師範代…」
勝手に膨らんでいく[将来]に、置いてけぼりだ。それに、わたしにはやりたいことが…。
「あなた、なにか他に夢でもあるの?」
「夢はあります‼」
わたしはきっぱり言い切った。
「あなたまだ白帯よね?」
「はい、すみません」
「始めてどのくらい?」
「まだ一ヶ月にも…すみません」
ただ項垂れるしなかったが、詰問はやまない。
「一ヶ月でそのかかと落とし?」
「すみません」
床に沈み込むほど落ち込むが、隣にいた実につつかれ、
「違うよ細井さん、褒められてるんだよ」
「え?」
顔を上げて実を見ると、目尻を下げて笑っていた。前を見ると、講師も同じ顔だ。
「なんだ、小林君の紹介なの?それなら合点がいくけど、あなたホントに一ヶ月?すごい体も柔らかいし、私、初めっからあなたに注目してたのよ」
「そんな、わたしなんか」
「謙遜しなくていいわ、あなた素質ある。技術もいいけど、教える力もあるわ。どんどん昇級して、師範代になりなさい」
「師範代…」
勝手に膨らんでいく[将来]に、置いてけぼりだ。それに、わたしにはやりたいことが…。
「あなた、なにか他に夢でもあるの?」
「夢はあります‼」
わたしはきっぱり言い切った。