宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
いつもの帰り道。
隣で自転者を押す、いつもの高い景色。
だが、今日は違ったのだ。
「細井さん、試合にもエントリーしたんだね」
「おだてられちゃって。大丈夫かしら?」
「大丈夫だよ。ただ、技をキレイに決めようとしちゃダメだよ。がむしゃらに殴る!これが一番」
「やだ、今から緊張してきた」
身震いするわたしを見、実が笑う。
いつもの優しい笑顔、ホッとする笑い顔だったが、急に真顔になると、
「もうすぐだね」
「うん…」
言葉少なに答える。
それだけで通じたからだ。
「僕も経験あるから、細井さんにはうまくいってほしいけど…前にも言ったように、僕は待ってるから」
そうハニカム、実。
だが、わたしは同じように笑うことができなかった。
「小林君。わたし、こっちがダメだからあっちって、そんなのダメだと思うの。気持ちは嬉しいんだけど、相手の人っていうか、小林君にも失礼だから。だからわたし…」
そこまで言うと、実はプッと吹き出した。
真剣に答えたというのに‼
「細井さんならそう言うと思った。でも、僕は待ってる‼七夕の祭りがあるみたいだから、よかったら行かない?」