宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
ガラスが割れるのでは‼
超音波が混ざった大音量&英語でまくし立てる友加里の迫力に、悲鳴を上げて逃げ出す女子の群れ。
「ハウス‼ハウス‼」
留学で一段とパワーを増した、友加里の声量。
発音だって完璧だ。
「向こうは夏休みだから帰ってきてみれば、一体、どういう組み合わせなの?意外すぎるんだけど」
わたしと夏美を交互に見やる。
「石川さん、凄く仲良くなったんだ」
「想像だにできないわね」
友加里が目を細める。
審査だ。わたしの親友である友加里の合格点はハードルが高い。
しかし、そこはオーディション慣れしているデルモ。
「福島さん垢抜けたわね‼髪型変えた?」
「え?あ、ちょっとだけ変えてみたの。あんまり分からないみたいだけど」
「ここの毛先を、もっとこうホッペにかけると、ほら!顔が小さく見えるわよ。で、トップを少し膨らませて。でも元々、福島さん小顔で肌もキレイだから。よかったら向こうでセットしてあげようか?」
「やだ!いいの?あんたマジシャンみたい⁉」
2人はそそくさと出ていき、出際にわたしの耳元へ、
「なかなかいい子じゃない」