淡く切ない恋物語
「…山城クンっ…」


私は勇気を出して彼を呼んだ。




でも山城クンはこちらを向くことはなかった。







もう1回……

「山城クン!!!!」



シーン


2―Dにいた人たちは皆、私に注目する。



もちろん、山城クンも。






山城クンは私と目が合うと無言でこっちに近づいてきた。



「向こうで話すよ」




私の腕を掴んで歩き出した。





「ちょ…ちょちょ山城クン…」


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