淡く切ない恋物語
山城クン‥‥‥‥
山城クンは無表情で私の前まで来た。
「なに話って?」
びっくりした。
覚悟はしてたけど、冷たすぎる声だった。
‥‥当たり前だ。
私はもっと酷いことたくさんした。
早く、フラれちゃおう。
「ごめん、いきなり。
あの‥‥‥さ、今まで避けててごめん。
今更許されるなんて思ってないから‥‥わかってる。
でもね?
ちゃんと理由があって‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥好きなの
最初っから。ずーっとずーっと好きだったの。
でも山城クン、こんな私とも仲良くしてくれて、楽しかった。すごく‥‥
だけど‥‥‥‥どんどん好きになってて、どうしようもなくなっちゃって‥
気持ち伝えようと思ったけど、伝えたらこの関係が壊れちゃうかもしれない。
って思ったら‥‥‥‥‥
私バカだから気持ちも伝えないで逃げたの。
結果は分かってるけど、このままじゃヤだから気持ち伝えるね。
好き。山城クンが大好き。」