未タイトル

プロローグ

街の雑踏の中きっと誰もが刺激を求めて生きているんだと思う。



とある街の銀行で．．．


―ジリリリリリリッ―


甲高いベルがなった。


正面から大きな袋を肩にしょった男が２人走って出てくる。


１人は普通体型、顔はマスクをしててわからないが腰に刀をさげた身長高めの男。

もう１人は小太り、同じくマスクをしてて顔はわからないが腰に拳銃をさげた男。

それを追うように銀行からスーツを着た礼儀の塊みたいな男が出て来て叫んだ。


「誰か！そいつらを捕まえてくれ！！強盗だ！！」


この街で事件なんて日常茶飯事。道行く人は逃げる２人を避けて綺麗に逃走ルートが完成してる始末。


「あ、アニキ！」


小太りの男が走りながら前を指さして相方に言った。２人の前方には金髪でショートヘアーの細身の女が立っていた。


「退けろアマァ！！」


アニキと呼ばれた男が叫ぶ。金髪の女は手をパーにして前に出した。２人の男は少し距離を置いて立ち止まった。